(2005年4月25日@上野原)

←M5編成が体をくねらせて中央東線を走る。スカ色の115系が見られるのは、全国でもここ、中央東線だけ。

(2005年7月28日@豊田〜八王子)

↑快速「むさしの」号などで活躍したM40編成。スカ色での唯一6連を組み、全国でも最後の1両となったサハ115-300番台を組み込む貴重な編成。

☆★115系(豊田車両センター所属)編成表★☆
3連 ←立川・高尾 - 小淵沢→ -
編成番号 クモハ115 モハ114 クハ115 備考
M1 304 332 354 車両更新+リニューアル
M2 305 333 356 簡易リニューアル
M3 306 334 358 簡易リニューアル
M4 307 335 360 簡易リニューアル
M5 308 342 370 リニューアル
M6 309 343 372 リニューアル
M7 310 344 374 未更新
M8 311 345 376 未更新
M9 312 346 378 車両更新車
M10 313 347 380 リニューアル
M11 315 349 384 未更新
M12 325 361 412 リニューアル

(2004年9月1日@新宿)

↑115系訓練車編成。背景には高島屋タイムズスクエア、紀伊国屋書店、新宿サザンシアター…etc、まぎれもなく新宿へやってきたときのもので、かつて115系が新宿へ乗り入れていたことを彷彿とさせる光景。

【115系(豊田車両センター所属)の定期運用(2010年12月改正時点)

6連 ←大宮 八王子→ -
編成番号 クモハ115 モハ114 サハ115 モハ115 モハ114 クハ115 備考
M40 318 354 319 348 374 398 未更新

 全国で唯一のスカ色115系として注目を浴びる豊田車両センター所属の115系ですが、2010年12月改正以降、定期運用を持つのはM1〜12編成のみ。同改正で日中の韮崎折り返しの列車が廃止されたことにより、定期運用は朝ラッシュ時が中心です。列車番号300番台は甲府周辺の短距離列車、500番台は大月以東を走る長距離列車で全て6連、1400番台は高尾〜大月の短距離列車です。
 立川〜豊田は、上り528Mから折り返し豊田区への回送列車、豊田区から回送と折り返し下り569Mの2往復、富士急行線河口湖までは1453Mと4542M〜542Mの1往復のみ。韮崎〜小淵沢への乗り入れはこの2010年12月改正で日中の1往復が長野車へ置き換えられたため、早朝の上り1本と夕方以降に限られています。


下り(甲府・小淵沢方面):321M、323M、325M、327ME、329M、331ME、333M、1453ME、1455ME、537ME、337M、549ME、343M、345M、553ME、351M(塩山→甲府間土休日運休)、557ME、355M、365ME、367M、569ME、1459ME
上り(高尾・八王子方面):526ME、528ME、322M、530ME、324ME、326M、328M、1458ME、536ME、4542M〜542M(大月からE)、334M、562ME、346M(甲府→塩山間土休日運休)、348M、352M、354ME、570ME、364M

 クリームに青、国鉄時代からの塗装である横須賀色ことスカ色を身にまとった豊田車両センター(八トタ)所属の115系。3連12本と6連1本、訓練車の4連1本のあわせて46両が所属しています。

 3連(M1〜12編成)は、床下機器の交換や座席のバケットシート化、車内化粧板の張替えなど、抜本的なリニューアルを行なったリニューアル車4本と、床下機器のみリニューアルを行った(リニューアル車と比較して車内化粧板張替えなど車体改修を行なっていない)簡易リニューアル車が3本、車両更新車1本、車両更新+リニューアル工事の両方施工車1本、未更新車3本。少数ずつ5種類のバリエーションがあります(下表参照)。
 中央本線小淵沢以東の普通列車に運用されていますが、朝夕や甲府付近の区間列車が中心で、日中や長距離列車に入ることはあまりありません(下記運用参照)。松本車両センター(長モト)所属車と比較して運用範囲が狭いほか、日中は電車区で休んでいる編成が多いので見かける機会は少なく、その分貴重に感じます。八王子以東への乗り入れ列車もわずか上り1本のみ。中央東線以外には、富士急行線河口湖まで1往復乗り入れます。なお、115系の新宿への乗り入れは1993年(平成5年)に消滅しました。

 6連(M40編成)は元々、中央東線の高尾以西の普通列車用として所属していた車両ですが(当時はM5編成を名乗っていました)、2000年12月改正で中央東線の普通列車の大半が松本運転所(当時)に移管されたのに伴い同所へ転属、B5編成として活躍しました。しかし、小山区からの転属車(C編成)によって運用を離脱、快速「むさしの」号に当時運用されていた169系を置き換えるため、豊田に戻りM40編成となりました。松本所属時代に、一度長野色へ塗色変更されましたが、豊田復帰時にスカ色へ戻されました。
 快速むさしの号からは2010年12月改正で撤退したため、現在の定期運用はありません。臨時のホリデー快速鎌倉号などに充当される予定でしたが、東日本大震災の影響もあり、事実上ほとんど稼働しておらず、予断を許さない状況にあります。

 訓練車の4連は側面窓が全車丸窓(非ユニット窓)の初期車かつ特別保全工事車という大変貴重な編成で、中間のモハ114は最後の1両となった低屋根車・800番台です(モハ114-800番台車とは、モハ114のうち中央本線の狭小なトンネルを通過できるようにするために、パンタ部の屋根を低くした車両のことです)。両先頭車の前照灯は、原型大型ライト(大目玉)スタイルのままシールドビーム化した簡易改造で、かつては数多く存在した形態ですが、現在JR東日本ではこの2両が唯一の残存車となりました。訓練車ゆえ旅客運用は受け持たず、普段は豊田電車区に常駐しています。訓練運転では大月・甲府や、新宿にも顔を出しました。
 訓練車を除いて、列車番号表示器のLED化と、パンタグラフのシングルアーム化が完了しています。前面は全編成が黒ゴム化が完了していて、側面はリニューアル車・車両更新車が金属支持となっていますが、未更新車や簡易リニューアル車は多数が原型白ゴムで残存しています。

(2009年4月22日@立川〜日野)

↑多摩川を渡るM3編成以下6連。豊田車両センターのお膝元とも言える立川〜豊田間だが、スカ色115系の乗り入れはわずかだ。

4連訓練車 ←豊田 甲府→ -
編成番号 クハ115 モヤ115 モハ114 クハ115 備考
訓練車 207 6 827 108 特別保全工事車
クハ…制御車、モハ…電動車、クモハ…制御電動車、モヤ…事業用電動車

◎115系(豊田車両センター所属)

(2011年4月30日更新)

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↑豊田車両センター所属115系の車内の比較。様々なバリエーションがあるのがわかる。
 (左上)未更新車はシートモケットの張り替え以外は国鉄時代と変化がない。(M11編成モハ114-349・2005年3月21日@高尾)
 (右上)更新車は化粧板の貼り替えや床材の変更など、いたるところに手が入っている。(M9編成クモハ115-312・2005年3月19日@韮崎)
 (左下)簡易リニューアル車は座席の交換は行われているものの、化粧板は原型の黄緑。(M4編成クモハ115-307・2005年4月5日@小淵沢)
 (右下)リニューアル車は座席の交換、床材の変更、など、抜本的に手が入っている。(M12編成クハ115-412・2005年3月21日@高尾)

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